原稿の文字数あるいはワード数
を基準とする方式 |
訳文の文字数あるいはワード数
を基準とする方式 |
受注できるか出来ないかもわからないような案件でさえも翻訳会社はコストをかけて見積を行うことになります。
受注確率の高い翻訳会社の場合だと、見積もり結果が無駄になる確率は低く、コストをかけて見積もりを行ってもあまり問題は無いのですが、受注確率の低い翻訳会社の場合だと見積コストばかりかかってしまい経営が成り立たなくなります。 |
実際に受注した案件だけきちんとカウントすれば良いので、翻訳会社にとって見積コスト削減という大きなメリットがあります。
受注確率の低い翻訳会社の場合だと、左記の理由から必然的にこの方式にならざるを得ません。
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ペーパーベースの原稿やレイアウトが複雑な原稿の場合など、それなりの見積技術とスキルを持った要員が必要となります。
一定規模以上で競争力のある翻訳会社の場合、コストをかけて見積技術の開発ができますし、スキルを持った見積要員を置くことでそれだけ受注確率があがりますのでペイできますが、小規模で競争力の低い翻訳会社の場合、そのようなコストを捻出することは難しいと考えられます。 |
ペーパーベースの原稿やレイアウトが複雑な原稿であったとしても、翻訳結果の訳文であれば文字数あるいはワード数は把握しやすいため、特別な見積技術やスキルを持った要員が不要となります。
このため、翻訳会社にとっては見積技術の開発コストも不要ですしスキルを持った見積要員も置く必要がありません。従って、翻訳会社にとっては大きなコストダウンになります。 |
下手な人が書いた文書の場合、洗練されておらず、また、ロジックが抜けていたりして、意味を咀嚼してきちんとした訳文にしようとすると訳文が長くなる場合があります。
原稿の文字数あるいはワード数を基準とする方式の場合、それを事前に見極めて単価を高く設定するか、あるいは、翻訳会社側でリスクを取る(つまり損をしてでも仕事をする)必要が生じます。 |
左記のように原稿を補って翻訳する必要がある場合がありますが、この「訳文の文字数あるいはワード数を基準とする方式」の場合、訳文が長くなっても翻訳会社は顧客から翻訳料金を取ることができるため、翻訳会社としては事前に原稿の文書のクオリティーを気にしなくても良くなります。
従って、翻訳会社にとっては見積コストそのものが削減できるばかりではなく、見積の失敗に伴うリスクも回避できるという大きなメリットがあります。 |